四谷の千枚田(愛知県新城市)
豊・食・人 GEN-B 田植えツアー2024開催日 | 2024年5月11日(土)~12日(日) |
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場所 | 渥美半島巡りとちくわ焼き体験/奥三河・四谷千枚田での田植えと奥三河観光 |
ご案内 | ヤマサちくわ株式会社 七代目 代表取締役 佐藤元英 https://yamasa.chikuwa.co.jp/ |
日本の棚田百選の中でも、その幻想的な風景は白眉。奥三河の秘境と呼ばれる愛知県新城市北部・鞍掛山(くらかけやま)の麓に広がる『四谷の千枚田』は、日本三大石積みの棚田のひとつにも数えられています。
鞍掛山の山頂に降り注ぐ雨を水源に、山の中腹から湧き水となって棚田全体を潤し、水澱むことなく循環することで、生きものにとっても棲みやすい天然のビオトープを形成しています。
この貴重な棚田の保全に尽力されているのが、『鞍掛山麓千枚田保存会』。平成9年の発足から長年精力的に活動を続ける小山舜二会長と、若手の原田英史理事を筆頭とした地元有志の皆さんによって、この“奥三河の至宝”を次世代へと継ぐ取り組みが続けられています。
そうした熱意に感銘を受け、ヤマサちくわ株式会社も棚田保全活動に参加。そして「美味しいお米を自分の手で育てたい!収穫して食べたい!」というGEN-Bの食いしん坊精神から、田圃オーナーとなって毎年“GENBIANS”の皆さまと田植え・稲刈りツアーを実施しています。
2021年からは、【ヤマサちくわ・棚田オーナープラン】を立ち上げ、一般の方にも広く参加を呼びかけています。
また、2022年からは、セルリアンタワー東急ホテル(東京・渋谷)『Japanese Cuisine 桜丘』にて、「穂の国とよはし・東三河の歴史と食文化のランチセミナー」「棚田の新米と秋の味覚を満喫!」などのコラボレーション企画がスタート。ホテル側からは太田秀貴マネージャーや鶴田 敬調理長が、度々訪れ田植え・稲刈りに参加くださっています。
秋に収穫をした愛知県産「ミネアサヒ」の新米と東三河・奥三河の食材を盛り込んだスペシャルなコースは、毎回大好評!2024年の秋も開催を予定しています。※詳細は近日発表予定
2024年の田植えも、東三河・豊橋を満喫し尽くす!1泊二日のツアーとして企画、5月11日(土)・12日(日)の両日に開催しました。
1日目… |
渥美半島観光と魚市場でのグルメを楽しみ、夜はヤマサちくわ直営店『広小路でんでん』でのちくわ焼き体験。 |
2日目… |
朝から奥三河・新城四谷千枚田での田植え、昼食は大人の隠れ家的古民家レストラン『玖老勢 蘭華(くろぜ らんか)』にて創作中華料理を味わい、午後は奥三河観光へ。 |
リピーターGENBIANSにも、「またまた新鮮な内容!」と大好評。いつものように佐藤社長自らの案内のもと、美しい石積みの棚田・四谷の千枚田の田植えと、奥三河観光と渥美半島の美味しいものを巡る、満福の2日間となりました。
1日目は、もはやこのツアーには欠かせない豊橋銘菓『御菓子所 絹与』で、夏の名物〈あずきアイスバー〉で暑気払い。一路渥美半島突端まで走り、『渥美市場・さかな食堂』にて、お皿からはみ出すほどの大きな鯛の煮魚定食や、プリプリの大あさりや藁焼きかつをなど、渥美自慢の海の幸をたっぷりと味わいました。 道中、野菜王国・渥美半島で活躍する農家『吉田園』の見学、特産のしらすやあさりなど海産物直売所、道の駅に立ち寄るなど、お買い物もしっかりと満喫しました。
夜は、佐藤社長の美味しいアイデア満載の特別メニューでの懇親会。なんとお座敷天ぷらスタイルで、社長自ら旬の素材とすり身を組み合わせ、目の前で揚げて、アツアツをご提供!おでんはGEN-Bサイト〈旬の料理帖〉にて紹介している「サテおでん」と、趣向を凝らしたおもてなしに皆さん大満足。もちろん、ちくわ炭火焼体験は必須!ヤマサちくわならではの焼きたてちくわには、やっぱりおいしい笑顔がはじけます。
田植え当日は、朝はやくから雨雲が気になるお天気。道中多少はぱらつきながらも、到着後はほどよい薄曇りで、初夏の紫外線の強い日差しに悩まされることなく、快適な田植え日和となりました。
『鞍掛山麓千枚田保存会』の皆さまが、いつものようにすぐに作業ができるよう準備して迎えてくださいました。小山会長からは、四谷千枚田の現状や取り組み、熱い思いをあらためて伺うことができました。原田理事と保存会の皆さんから苗を受け取り、レクチャーを受けていざ、田んぼにGO!
セルリアンタワー東急ホテル様にお米を使っていいただく分、今年は田圃面積も少し広がったのですが、毎回参加くださるリピーターさん達は慣れたもの、田植え初体験の方をリードしつつサクサクと植え付けが進みました。
五月の鯉のぼりが悠々と空になびき、畦道には菖蒲が咲きごろ。鶴田調理長は今回も東急グループの法被姿でご参加、新緑の棚田を背景に絵になります!
棚田は区画ごとの面積が小さいので、大きな農機は入れられず、基本は手植えです。小型の田植え機なら…と佐藤社長が挑戦!
いい汗をかいた後は、やっぱりこれ、ヤマサちくわを全員でまるかじり!ほど良い塩分とタンパク質を補給、朝から働いた小腹も満たしてくれる農ワークのお助けフードです。保存会の皆さん、ありがとうございました。
おなかペコペコ、お待ちかねの昼食は、千枚田から少し山を下った集落に佇む『玖老勢 蘭華』(新城市)へと向かいます。500坪の敷地に建つ明治末期の材木商の邸宅を、建材や欄間などを生かしつつリノベーション、作家ものやアンティークの家具など、審美眼に選ばれた瀟洒な室礼の空間が魅力です。
〈あいちの名工〉愛知県優秀技能者知事賞にも選ばれた渡辺光司オーナーシェフご夫妻が、食材、調味料からこだわり抜いた中華料理と、器のひとつひとつにもおもてなしの心を感じる、まさに大人の隠れ家レストラン。
器ごと冷え冷えの前菜には、一同「ほうっ」と心地よい涼を感じ、渡辺シェフのお心遣いに感動。伝統的な製法を用いて作られる自家製の醤(ジャン)などの香辛料においても、生姜や唐辛子が辛さだけでなく、その食材の効果が薬膳のように体の芯にしみじみと効いてくれる、ひと手間かけた料理ばかりでした。新城まで遠方から足繁く通うファンが多いことにも頷けます。
五臓を補うという中国料理のまさに「五味」を、ゆったりとした空間で堪能し、癒され、お店を出る時には田植えをしてきたことをすっかり忘れていたほどです。渡辺シェフもご挨拶に来てくださいました。ご馳走様でした。
昼食でくつろいだ後は、田峯城跡と田峯観音へ。戦国時代は長篠の戦いの舞台となった田峯地区は、「田峯田楽」と「奉納歌舞伎(地狂言)」といった民俗芸能の歴史が息づく芸能の地でもあります。
田峯城は、文明2年(1470)に戦国時代における山家三方衆のうち奥三河一帯を支配した菅沼定信が築城した、奥三河を代表する山城です。現在は本丸御殿、本丸大手門、搦手門が復元されています。時代に翻弄された一族の痛ましい歴史の舞台でもあり、その歴史とともに甲冑など戦国武将の面影を偲びました。標高387mに構えた物見台から眺める寒狭川のV字渓谷、四季の山々の風情は一見の価値ありです。
田植えツアーか、食い倒れツアーか?GEN-Bらしい2日間もそろそろ終盤。鞍掛山からつながる奥三河の山並みをはじめ、雲海に浮かぶ田峯城を拝めるという絶景の地に、2022年にオープンした『だみねテラス』へ。新緑の茶畑を眺めながら、「奥三河に来たからにはやっぱり五平餅!」と、特大の五平餅までペロリ。食いしん坊の別腹には感服です!田峯産の和紅茶とともにいただきました。
設楽町の五平餅は4種類あり、豊川・矢作川・天竜川という水系によって、またみそ文化・しょうゆ文化によって“たれ”の味わいが異なります。このツアーでは、そのときどきのコースの道中で味わう五平餅もお楽しみのひとつ。「すべての五平餅を制覇したい!」というツワモノには、次回の五平餅にも期待が高まりますね!
東三河・奥三河の頼もしい案内役、ヤマサちくわ 七代目 佐藤社長は、こう語ります。
佐藤: | 東三河の地元の方々は、「たいした観光地ではないから何処へ連れてってあげたら良いかわからない」とおっしゃることがあります。でも、このGEN-Bのツアーでは、毎回参加者の皆さんから「こんなに素晴らしい自然があって、美味しいものがあって最高です!」という言葉をいただき、さらにリピーターとなって何度もお越しいただいています。これからも自信を持って、故郷東三河と奥三河の魅力を発信していきます! |
田植えをしてからが、米づくりはいよいよ本番!棚田の水管理は難しく、干し過ぎれば水が浸かないし、干さなければ稲刈りが難儀といわれます。中干しが上手くできるか、梅雨の束の間のお天気が勝負!特に今年はひときわ暑い暑い夏を迎え、草取りや水引きなど、『鞍掛山麓千枚田保存会』の皆さんの手厚いサポートなくしては育ちません。
除草は、無農薬で除草機と八反取り(はったんどり)を使って行います。保存会の小山会長はこう語ります。
小山: | オタマジャクシをイモリやヤマカガシが追うことで除草効果が生じます。カエルが稲に上り、一日200匹の害虫を食べれば、殺虫剤を撒かなくてもよくなる。田んぼの生きものは、それぞれが食事をして排泄することで循環が生まれる。四谷千枚田では、「生きものと共生した体にやさしいコメづくり」の実践を大切にしています。 |
こうした信念あるお取り組みの甲斐あって、稲はすくすく育ち、美味しいお米になります。植えただけ、刈り取るだけでは、お米は、できません。毎年丁寧にお世話いただき、本当にありがとうございます。
今回訪れて気づいたことは、この美しい棚田のところどころに休耕している圃場が昨年より増えてきたことです。一度休ませてしまった田んぼをまた復活させることは、たいへんな努力が必要になります。どうか、この美しい日本の原風景に興味をお持ちくださる方、今からでもいつでも、棚田オーナーになっていただくことが可能です。
田植え、稲刈りには参加できなくても、お米を食べていただくだけでこの美しい棚田を守る活動に参加いただけます。皆さまのご協力、ご参加をお待ちしています。
1日目は、豊橋の鰻を味わい、ちくわ・練りもの職人体験をし、夜は、ヤマサちくわの直営店「広小路でんでん」にて東三河のご馳走三昧。2日目は、奥三河・新城四谷千枚田での稲刈り、お昼は、奥三河の自慢の鮎と五平餅に舌鼓と東三河・奥三河の秋の味覚を堪能いただくコースを予定しています。一緒に四谷千枚田の田圃を元気にし、自ら植えて、刈り取り、美味しいお米を食べましょう!
● 昨年の「豊・食・人 GEN-B 稲刈りツアー」はこちら日時 | 2024年9月14日(土)~15日(日) JR豊橋駅 12時00分 豊橋駅新幹線口改札に集合 |
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行き先 | 豊橋グルメと職人体験・奥三河・四谷千枚田での稲刈りと奥三河観光 |
参加費 | 29,000円(棚田オーナーは、24,000円) ※上記金額には、14日の昼・夕食と宿泊費、15日の昼食と現地での移動交通費を含みます。 豊橋までの往復交通費は、別途各自負担でご手配をお願いします。 |