GEN-B 旬の料理帖

旬の素材【豆乳】 #16

大豆由来ならではの豊富な「滋養」。

 大豆と水から豆腐を作る時に、にがりなどを加えて固める前の白い乳状の液体を【豆乳】と呼びます。奈良時代に唐(中国)から豆腐とともに伝わり、鎌倉時代の古文書も「豆腐羹(とうふこう)」として記されています。羹は汁を意味し、中国では「豆漿(ドウジャン)として日常的に親しまれています。
 日本での飲用は1980年前後のブームからと意外に新しく、健康的で栄養価が高いとしてすっかり定着。料理やデザートにも広く使われています。カフェメニューや健康食品にも、「SOY(大豆)」の名で乳製品の代替として国内外で親しまれるようになりました。
 豆乳には、筋肉や皮膚の材料となるたんぱく質が豊富に含まれています。含まれている大豆固形分の量が多い順から、「無調整豆乳」「調製豆乳」「豆乳飲料」の3種類に分類されます。また、サポニンやビタミンEは、ストレスなどにより過剰発生し、老化の原因となる活性酸素のはたらきを弱めてくれます。健やかで生き生きとした毎日に欠かせませんね!
 上質のすり身に豆乳を合わせると、ふんわりときめ細やかな食感の「しんじょ」になります。味噌や酒粕などとも相性がいいので、ぜひレシピに加えてみてください。


[株式会社寺部食品]
愛知県の三河豊川にて、創業以来頑固一徹にモノづくりにこだわり、昔ながらの職人の製法を守り続ける豆腐専門店。愛知県産大豆「フクユタカ」の豆乳に、豊川の特産品青じそを特許技術で生かした「青じそ寄せ豆腐」も製造販売。

● ヤマサちくわの新感覚スイーツ〈と・と・たま〉や〈絹ごし揚〉にも、寺部食品のこだわり豆乳を使用しています。

旬のレシピ

  • 料理制作:フードコーディネーター 岡嶋芳枝(yoshie okajama)
  • 料理撮影:フォトグラファー 三浦藤一 (toichi miura)
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