活動レポート

2018年度『COREZO(コレゾ)』賞表彰式 in 愛知碧南

「これぞホンモノ!」を追求する全国の“極め人”を表彰


写真提供:一般財団法人 COREZO財団
開催日 2019年1月26日(水)
場所 碧南市役所(表彰式)・東側ATM駐車場(マルシェ)
主催 一般財団法人 COREZO財団
http://corezoprize.com
第8回2018年度COREZ0賞表彰式in 愛知碧南実行委員会

「ホンモノ」のつくり手・担い手を結び、
次世代に繋ぐネットワーク『COREZO(コレゾ)賞』。

 経済と効率、便利さを最優先してきた「消費社会」から、日本の風土や伝統に息づく暮らしや知恵、技を見つめ直し、心身豊かに健やかに次世代へとバトンを渡せる社会へ。
  商品としての“モノ”や、街づくりや文化などの“コト”が生まれる背景や、それらのつくり手・担い手がいかに魅力的かつ誠意と信念を持って取り組んでいるかに目を向け、「これぞ、ホンモノ!」という“ひと”に賞を贈る『COREZO(コレゾ)賞』。2018年度第8回表彰式が、愛知県碧南市にて開催されました。

 2012年の発足以来、全国各地の地域・生活に密着した幅広い分野、業種、職種からこれまでに延べ300名近くの事業者や専門家が受賞。「権威なし・名誉なし・賞金なし」を掲げつつも、授賞式に集う顔ぶれは、「真っ当なことを当たり前にやり続けているだけ」と信念や哲学を持って精力的に行動・活動・発信する、その道のエキスパートばかり。これぞまさに!未来へとつなぐ「PRIZE」=尊さと誇りある賞といえましょう。

 2018年度COREZO(コレゾ)賞では、18名が受賞。第8回の新規受賞者は7名。開催地碧南市の杉浦味淋株式会社 杉浦嘉信代表取締役はじめ、株式会社まるや八丁味噌(岡崎市)浅井信太郎代表取締役、清酒白老醸造元 澤田酒造株式会社 澤田研一会長・澤田薫社長など愛知県勢も多数受賞されています。

ヤマサちくわのものづくりの真摯な取り組み、
「違いのわかるホンモノ」へのこだわりをアピール。

 ヤマサちくわ株式会社 佐藤元英社長・佐藤善彦常務は、「鉛は金に変わらない。文政10年創業以来、原料と製法にこだわり、ホンモノの味を追求するちくわ兄弟」として、おふたりそろっての表彰。スピーチの前に、進行役のCOREZO財団 平野龍平代表理事より、同社の取り組みについて紹介がありました。


● 受賞者紹介ブログ

佐藤元英社長
佐藤善彦常務

 スケソウダラの冷凍すり身を使用した練り製品が市場に多く出回る中、毎朝5時から職人たちが包丁を手に新鮮な生魚をさばき、ちくわやかまぼこの原料となるすり身を全て手作業で加工するという同社。佐藤社長と佐藤常務も現場に立つそうです。

 「魚は自然界から取れるもの。常に均一ではないので、その日の状態や出来具合を全て手で確かめ、五感で感じながらちくわ作りをしています。そのために、自身の舌も常にケアをし、味を磨いておいしいちくわをみなさんにお届けできるよう日々努めています」。(佐藤常務)

 自らを“GEN-B=げんび〜”(三河弁で食いしんぼうのような意味)と称する佐藤社長は、創業190年の同社の歴史や「両端の白いちくわはヤマサちくわが発祥」というエピソードを語るとともに、同社のものづくりの姿勢についてもアピール。
 「ヤマサちくわの特徴でもあるあの濃い色の焼き色は、三河の醸造文化の賜物である上質のみりんを使っているからこそ。良いものを使えば、良い色も風味も出せるんです。
 鉛はいくら飾っても金にはなれない、をモットーに、工場内での手作業も含め、手間を惜しまず良いものづくりにこだわっています。それだけに、スーパーなどで格安で販売されている“ちくわ…のようなもの”と同じように扱われるのがヒジョーにシャクで。今回このような機会をいただき、さらに自信を持って良いものづくりを伝えていきたいと思っています」。

 平野代表からは、『GEN-B交流会』 の活動についても楽しくご紹介いただきました。

全国のコレゾ商品や食を集めたマルシェ
〈COREZO食の祭典〉も同時開催!

 「角谷文治郎商店」角谷利夫社長を実行委員長に、「日東醸造」蜷川洋一社長が事務局長、「杉浦味醂」杉浦嘉信社長が事務局長補佐を務め、授賞式の開催に併せ、各受賞者による「ワークショップ」や愛知の食と醸造文化をテーマとした「公開フォーラム」なども併催。
 特に人気だったのが、コレゾ!なこだわりのあるワークショップ。充実した内容でどの講座もほぼ満員御礼、参加者の関心の高さがおおいにうかがえました。

〈一般社団法人ホールフード協会〉
日本一の鰹節目利き師〈タイコウ〉
身体が喜ぶフレンチ〈Chez・ChouChou〉
〈日東醸造〉
〈みやもと糀店〉
〈みりんスイーツ研究家〉

 毎回全国各地で開催されるCOREZO賞授賞式ですが、愛知県碧南市では今回で3度目。碧南市およびその周辺の三河地区は、味噌、醤油、みりん、酒造、酢など、日本が誇る醸造文化が栄えてきた地域だけに、「ぜひとも三河本物をアピールしたい!」と、“ナタネマン”こと「純粋菜種焙煎工房 ほうろく屋」 杉崎学社長の声がけで、〈コレゾ食の祭典〉としてマルシェも開催されました。

 碧南市役所に隣接する駐車場にて、全国の受賞者によるコレゾな商品やサービスを展示・販売。子供たちに命の大切さ、食材のルーツについて見て触れてもらおう、何かを感じてもらおうと、『豚の丸焼き』のデモストレーションを実施。

 特別企画として、ヤマサちくわの練りもの実演販売カーも登場!つみれ揚げやホタテ・カニ身がたっぷりのヤマサコロッケなど、『ほうろく菜種油』を使った揚げたてアツアツコラボを味わうことができました!

 懇親会では、碧南市の名店「小伴天はなれ 日本料理一灯」 長田勇久オーナーシェフが担当。生産者や食のつくり手、つなぎ手、つたえ手、地域文化・交流の担い手など、様々な分野のエキスパートたちが集い、交流し、応援しあう、活気にあふれた会となりました。

 6月に福岡県八女市に決定。さらなる盛り上がりに期待が高まります。



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