活動レポート

第1回 名古屋講座

〜島国の魚食・練りもの食文化を次の時代へつなぐ〜
「190年三河で続く、昔も今も変わらぬ“うまさ”の秘密を作り手から学び、味わう。」

開催日 2018年5月25日(金)
場所 CHIE’S KITCHEN 3階スタジオ
名古屋市東区泉2丁目1-28 Viare Storia302
ご案内 ヤマサちくわ株式会社
七代目 代表取締役 佐藤元英
https://yamasa.chikuwa.co.jp/

愛知の伝統の味の真髄に触れる。 三河から尾張へ、GEN-B初の名古屋講座を開催!

 2018年秋に発足した『豊・食・人 GEN-B』。都内での交流会が先駆けて催され、次は豊橋と東海道線・名鉄線で直結する名古屋市内でもぜひ開催したい!というヤマサちくわ佐藤社長の熱い思いが叶い、第1回名古屋講座が開催されました。

 名古屋駅に「新幹線地下街エスカ店」「名鉄百貨店・ヤマサちくわ海工房」、栄地区に「松坂屋名古屋店」と、名古屋には市内中心部3カ所に『ヤマサちくわの直営店』があります。折しも3月にエスカ店がリニューアルしてまもなくのタイムリーな開催に。

 会場は、料理家 廣瀬ちえさん主宰の料理教室『CHIE’S KITCHEN』 3Fスタジオ。前方にデモンストレーション調理台があり、実演を見ながら聴講・食事ができます。さらに、窓の向こうには広々としたテラス!炭火で焼きたてのちくわを味わう人気の「ちくわ焼き」を、初夏の風を感じつつ体験できる絶好のロケーションに、準備にも気合が入ります。

 さて、いよいよ前半は、日本の魚食文化の歴史を紐解きつつ、創業から190年続くヤマサちくわの発祥、歴史風土とのつながり、材料・製法へのこだわりなど、愛知県人でも意外と知らない“ちくわ秘話”をレクチャー。「こんがりと美しい焼き色は上質な三河みりんを使っているから」という愛知ならではの醸造文化に触れるお話も興味深かったです。

 お食事は、自ら“げんび~”と名乗りを上げる佐藤社長一押しの、三河のうまいもんや練りもの料理をご用意。先付には、自社開発中の「えそそぼろ」手まり寿司や「えだ豆くん」、「旬のちくわ」はしっとりとほどよい脂と旨味があり、高級魚として人気の〈縞鰺〉。「えそ醤油」で仕上げたおでんもスタンバイ。

 目の前で社長自らが仕込んで揚げるかき揚げや鯛ちくわ磯部揚げ、ふわふわの高級すり身を使ったねりかつも大好評。できたてあつあつの練りものに、冷たいビールも進みます。

 ちくわを巻く実演は、全員がカメラを手に囲み、白くきめ細やかなすり身が鮮やかな手さばきで棒状に仕上がっていく様子に「ほお〜」と感嘆の声しきり。

 テラスでは、ちくわの炭火焼を体験。ふっくらこんがりと色づいていくちくわに、みなさん集中!はじめて自分で焼いたちくわの味は・・・ハフハフしつつピース、親指でグー!と、太鼓判をいただきました 。

 三河湾の旬のとり貝や豊橋産のトマトを使ったサラダの後は、赤味噌のチーズフォンデュが登場!木杓子でとろとろチーズを溶かしながら、白はんぺんや季節の野菜をいただいた後、〆は米粉パスタのペンネをからめて。インパクトのある「ザ・名古屋味」は、アンケートでも絶賛の声をいただきました。

 最後に運ばれてきた宝石のようにカラフルなデザートは、豊橋産トマトのコンポート。爽やかな酸味に、お口の中もすっきりさっぱり。食事後は、みなさん熱心にアンケートを書いてくださったり、お料理の感想を語り合うなどして、和やかに終了。

 お別れは、握手とともにおみやげをお手渡し。2017 年度に調味料選手権で最優秀賞を受賞した「えそ醤油」と、山椒が香る「えそそぼろ」、そしてこの日提供した揚げ物を詰めたバラエティセット。お家でもまたGEN-Bの味を楽しめるのは嬉しいですね。

 名古屋講座の参加者は、料理教室や食に関心の高い方や飲食店関係者をはじめ、名古屋調理師専門学校の向山登校長と講師の皆さん、尾張名古屋の豆菓子の老舗『豆福』福谷正男会長ご夫妻と、多彩なお顔ぶれでの盛会となりました。

 ヤマサちくわの講座や交流会は、炭や焼き台、フライヤーなどの調理用具、材料、器類、レクチャー機材までを一式持ち込むため、炊事設備があればどこへでも出張講座OK!仕込みも撤収も鮮やか、まさにモバイル時代のセミナースタイルに、毎回脱帽です。

 名古屋のみなさん、ぜひ次の機会もお楽しみに!

● 当日の様子をブログにてご紹介いただきました。

「日本の食材ジャパンフード(地産地消の農産物等)とあいちの伝統野菜ブログ」


● ヤマサちくわ「えそ醤油」

「職人醤油」サイトでもご紹介いただきました。

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