活動レポート

「ヤマサちくわ」と「長谷園」がおくる

「重陽の節句を楽しむ土鍋料理の会」

開催日 2023年9月9日(土)

昼の部:

受付 10:30~
美味しい練りものの話 11:00~11:50
ちくわ焼きとお食事  12:00~14:00

夜の部:

受付 15:30~
美味しい練りものの話 16:00~16:50
ちくわ焼きとお食事  17:00~19:00

場所 長谷園 伊賀本店「なが谷 母や」
三重県伊賀市丸柱569
https://igamono.co.jp/
お話 ヤマサちくわ株式会社 七代目 代表取締役 佐藤元英
https://yamasa.chikuwa.co.jp/

ともに江戸時代創業の老舗 “食いしんぼう”が 美食と美酒を味わう宴をコラボレーション。

 連日30℃超えと全国的に残暑が続いた9月でしたが、食いしん坊=GEN-Bの食指は旺盛そのもの!折しもNHK大河ドラマ『どうする家康』で注目となった“伊賀越え”の地、三重県・伊賀市にて、いち早く「味覚の秋」を満喫しました。

 『長谷園』は、絶品ごはんが炊ける土鍋「かまどさん」で全国的にも知られ、『ヤマサくわ』と同じく江戸時代の創業で190余年という歴史ある伊賀焼の窯元。ともに“食いしん坊”の血を引く作り手として、数々コラボレーションを重ねる中、今回は「重陽・菊の節供」をテーマに美味しいおもてなしの宴が実現しました。

● GEN-B旬のひと・もの・こと特集 第11回 伊賀焼・土鍋[対談]


 土鍋とちくわの違いはあれど、どちらも “練りもの” “やきもの”。地の恵み、海の恵み、先人の知恵を生かしつなぎ、日本人の食文化をより豊かに伝え継ぐ老舗が力を合わせ、今回特別に長谷園伊賀本店の国登録有形文化財『なが谷 母や』を会場に、昼/夜の2部制でゲストをお迎えしました。

 開催日となる9月9日は、「重陽(ちょうよう)の節供(節句)」の日。古代中国から日本に伝わり、日本では平安時代から大切にされてきた五節供のひとつで、無病息災・長寿を願う行事として「菊の節句」とも呼ばれています。
 「草の戸や 日暮れてくれし 菊の酒 」
 松尾芭蕉が1695年9月9日に詠んだ俳句からも、この節供を大切にするこころがうかがえます。

G7伊勢志摩サミットの乾杯酒も限定で瓶詰め! この日限りのおもてなし尽くし。

 ヤマサちくわ直営おでん専門店広小路・でんでんの山下隆之総料理長がこの日限定のお料理を、菊の花を浮かべ厄除けや長寿を祈願する「菊酒」は、ヤマサちくわ酒販部門『美酒蔵 はなたれ屋』早川智章部長が“推し”を厳選。さらにご当地伊賀の蔵元『大田酒造』大田ちひろ専務をゲストにお迎えし、G7伊勢志摩サミット2016ワーキングディナー乾杯酒に選ばれた「半蔵 純米大吟醸生原酒 磨き40」を、この企画のために特別に瓶詰めしてお持ちいただきました。

● 大田酒造「半蔵」


 会はいずれも、冒頭で長谷園八代目長谷康弘社長のご挨拶からはじまり、長谷園土鍋コーディネーター竹村謙二さんのお話や、ヤマサちくわ七代目佐藤元英社長によるちくわの歴史や「美味しい練りものの話」へと続きます。

 豊富な海の幸に恵まれていた豊橋の地。16世紀、旬の大河ドラマにも登場する東海道一の武将・今川義元公隆盛の頃、「伊良湖より東海道・新居の宿にいたる片浜十三里の海で獲れた魚は、必ず熊野権現神社境内で売り買いしなければいけない」として、現在ヤマサちくわ本店のある魚町に魚市場が誕生したとされています。

 ちくわ・かまぼこの歴史は、古くは日本書紀の時代に神功皇后(170年~269年)が九州生田の杜(現在の小倉)で、鉾の先に魚肉をつぶしたものを塗りつけ、焼いて食べたという伝説もあるほど。この食べ物が蒲の穂(がまのほ)によく似ているところから、「蒲穂子」と呼ばれ、「蒲鉾(かまぼこ)」に転じたといわれます。しかしその姿かたちは現在のちくわとそっくり。今日のちくわの原型は実は蒲鉾だったというお話など、資料を手に頷きながら、皆さま興味深く聴講されていました。

 お待ちかねの食事会は、長谷園の酒器やうつわに菊の花を散らすなど、重陽の節供のおもてなしでシックに華やかにテーブルが彩られました。お料理はヤマサちくわの練りものや旬の食材を、フレンチスタイルと和食の味わいを融合したコース仕立てで。香り立ち上る美酒に、笑顔咲き心ほぐれ、さしつさされつ和やかに、命も長〜く延びそうな趣きです。

お献立

  • 秋の彩 前菜
  • 三河湾平目の昆布〆
  • 菊花おでん
  • 炭火 ちくわ焼 鮎の干物
  • ヤマサちくわのすり身の野菜天
  • 伊賀牛 三河味噌仕立て
  • 「かまどさん」の炊き込みご飯
  • 赤出し 香の物
  • デザート

お酒

<特別限定品> 半蔵 純米大吟醸生原酒 磨き40
兵庫県産最高級酒米山田錦を40%まで磨き上げ、全行程手造りで少量のみ造られた純米大吟醸を、ヤマサちくわが特別に120本のみ生原酒の状態で瓶詰めしてもらった限定品。

 三河湾の魚介に鮎、伊賀牛など、山海の恵みが盛りだくさんのコラボレーション!厨房では美味しそうな湯気が常に立ち上り、長谷園・ヤマサちくわスタッフが、阿吽の呼吸で見事にオペレーション。窯元主催のイベントだけあって、うつわの種類も豊富で、目でも存分に楽しめるおもてなしでした。

茅葺屋根の軒下にずらり、炭火焼き台。 焼きたてちくわを頬張るライブな楽しみ!

 皆さんが楽しげにお食事、ご歓談中も、ひたすらすり身包丁を手にちくわを竹棒に巻き続ける七代目佐藤社長。その鮮やかな手つきに皆カメラを向けずに入られません。

 GEN-B交流会のメインイベント「炭火 ちくわ焼」では、ゲストの皆さまも代わる代わる縁側の焼き台へ。「ちくわを自分で焼く」という初めての経験に、童心に帰ってわいわい盛り上がり、焼きたて熱々のちくわにかぶりつき!だれもが満面の笑顔になる瞬間です。

 台所のみで活躍する道具ではなく、「家族で食卓を囲んで楽しめるものを作りたい」と語る長谷社長。その思いは、ゲストの目の前で佐藤社長自らすり身からちくわを巻き、皆で炭火で焼いてできたてを味わっていただくというGEN-B流の楽しみ方と、そのまま重なります。

土鍋の達人が絶妙な火加減で炊き上げる! 「かまどさん」の炊き立てちくわごはん。

 窯元で味わうならやっぱり、自慢の土鍋での炊き込みご飯!厨房では、黄金色のおだしとちくわをたっぷりと仕込んだ土鍋「かまどさん」がずらり。土鍋コーディネーター竹村さんが、ひとつひとつ火加減をチェックしつつ、絶妙の炊き上がりに仕上げます。煮えばなもおこげさんも味わえて、これは贅沢!

 「おなかいっぱーい!」と言いつつ、その美味しさについついおかわりしてしまう人が続出。食欲の秋、デザートの半蔵酒粕ジェラートまで、たっぷりと召し上がっていただきました。

長谷園×ヤマサちくわコラボ企画

ヤマサちくわのおでん頒布会「でんでんおでんの会」と長谷園のコラボ企画、第2弾も開催中!

10月 八丁味噌おでん + 11月 旨ダシおでん

3種類から選べる土鍋の限定セット ご予約受付中!

おでんをさらに美味しく味わっていただける土鍋セット、まだ間に合います!

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