活動レポート

ヤマサちくわ & Japanese Cuisine 桜丘

「穂の国とよはし・東三河の歴史と食文化のランチセミナー」

開催日 2022年8月28日(日)正午〜15時終了
場所 セルリアンタワー東急ホテル(2F)・日本料理「Japanese Cuisine 桜丘」
東京都渋谷区桜丘町26-1
https://www.tokyuhotels.co.jp/cerulean-h/restaurant/sakuragaoka/index.html
お話 ヤマサちくわ株式会社
七代目 代表取締役 佐藤元英
https://yamasa.chikuwa.co.jp/
  日本料理コースメニュー/日本酒 3種(or ノンアルコールドリンク)/ちくわ焼き上げ体験/
進行 ヤマサちくわ株式会社 七代目 代表取締役 佐藤元英
セルリアンタワー東急ホテル 総料理長 福田順彦
桜丘 調理長 鶴田 敬
協力 ヤマサちくわ株式会社
後援 愛知県豊橋市
https://www.city.toyohashi.lg.jp/

東急グループ創業100周年を迎える記念すべき年に実現 豊橋名産ヤマサちくわとの初コラボレーション!

 2021年に20周年を迎えたセルリアンタワー東急ホテル。 “美食を通して文化発信基地をめざす”をコンセプトにリニューアルした日本料理『Japanese Cuisine 桜丘』のオープン1周年企画として、2022年8月28日(日)、ヤマサちくわとの初のコラボレーションによるランチセミナーが開催されました。

 監修は、同ホテルの食に関する総合プロデューサーも務める福田順彦総料理長。実は名古屋市のご出身で、同郷愛知県のヤマサちくわの“すり身”に着目し、かねてよりメニューにも取り入れてきたご縁から、このコラボレーション企画へとつながりました。

 企画・開催にあたっては、5月に桜丘・鶴田敬調理長とともに事前に豊橋市のヤマサちくわ本社・工場、豊橋市役所を訪問。豊橋市の後援のもと、愛知・東三河の食材を中心にメニュー構成等吟味を重ねてきました。また、後日ヤマサちくわ七代目佐藤元英社長も同ホテルを訪れ、愛知の食材を用いた料理の試食や福田総料理長との対談など、交流を重ねての実現となりました。

 視察・対談の様子はこちらのリンクをご覧ください。

● GEN-B旬のひと・もの・こと特集


ホテル名物「どんでん」で鮮やかに会場づくり! 店内装飾や“帆前掛け”でサプライズを演出。

 セミナー当日は、宿泊のお客様の朝食が終了するやいなや、ホテルスタッフ、 ヤマサちくわ株式会社(佐藤元英社長・佐藤善彦常務・スタッフ)が協力して、一斉に準備スタート!ホテル用語で言うところの「どんでん」(宴会場を次の宴席のために短時間で作り変えること)ですが、その手際の鮮やかさは拍手もの!

 真っ白なクロスがかけられ、たちまちロングテーブルが完成。グラスなどが配膳されると、みるみるうちに華やかな宴の間へと転換していきました。

 70名のゲストに安心して心地よく、楽しくお過ごしいただくためにさまざまな工夫、心配りをしての会場づくり。福田総料理長、鶴田調理長も自ら装飾を手伝ったり、店内、厨房とくまなく目を配って万全を尽くします。

 メインステージとなるのは、店内中央のカウンターエリア。天井からは、ホテル名にちなむセルリアンブルー=藍染の有松絞り(山上商店製)、レクチャーやちくわを巻く実演等が行われるこのセンタースペースには、ヤマサちくわの特徴である両端が白いちくわのオブジェが!なんと、すべてホテル料理人による手作りで、福田総料理長から佐藤社長へのサプライズプレゼントなのでした。
 これには佐藤社長、佐藤常務も思わず満面の笑み!実演台の設営にも一層気合いが入ります。

 エントランスでは、協賛・ゲスト出店の『前掛け専門店Anything』西村和弘社長(有限会社エニシング)がPRブースを設営。江戸時代から酒屋・米屋が身につけてきた日本伝統の「帆前掛け」を、かつて一大生産拠点だった豊橋の職人技と約100年前の豊田製シャトル織機で蘇らせ、国内外で注目を集めています。

 今度は福田総料理長に、“おめで鯛”の前掛けプレゼントのサプライズ!長身のコックコート姿に映えて、なんとも華やか、お似合いでした。スタッフの皆さんにも“腰を守る”と言われる正しい締め方で身につけていただきました。

● 前掛け専門店Anything


 実は今回、佐藤社長、佐藤常務も、ホテルシェフたちへのリスペクトを込めて調理服をコックコート風に新調。「カッコイイじゃんね。刺繍も真似しちゃいました(笑)」と照れ笑い。主催側の皆さんの「お客様を楽しませたい!」という気合が十二分に伝わってきます。

都内をはじめ遠方からのゲストもご参加 多彩なプログラム、メニューに期待感も最高潮!

 「ええじゃないか豊橋」の幟に、東京2020オリンピック、豊橋市、ヤマサちくわなどのオリジナル前掛けが色とりどりに並んで、ゲストをお出迎え。「イベントは久しぶり」という方も少なくなく、自然光がいっぱいに降りそそぐ広々とした店内に、お客様の笑顔がひろがります。

 オープニングのご挨拶、福田総料理長、鶴田敬調理長、佐藤社長、愛知県豊橋市浅井由嵩市長のご挨拶に続き、イベントのご説明や前掛けについてもご紹介。

 ヤマサちくわ七代目佐藤社長によるレクチャーでは、ヤマサちくわの歴史やすり身、練りものなどの美味しさの秘密、日本の魚食文化についてなどのお話。ゲストの皆さんは資料もじっくりと読み込むなど、熱心に聴講されていました。

 その間厨房、バックヤードでは、飲料の準備やお料理の仕上げで大忙し。70名一斉スタートの宴席は、ホテルレストラン、宴会の腕のふるいどころです。全員がテキパキと動き、初コラボレーションのお料理が仕上がっていきます。福田総料理長、鶴田調理長も真剣な眼差しで各現場をチェック。

 豊かに食べ、愛で味わう「豊・食・人 GEN-B(げんびぃ)」の皆様に今回味わっていただくのは、ヤマサちくわの製品の美味さをセルリアンタワー東急ホテルのスタイルで存分に引き出したお料理の数々。そして豊富な野菜、段戸山高原牛、渥美プレミアムラスサーモンなど東三河産の食材を使った和&フレンチの“良いとこ取り”コース。さらに、佐藤社長、佐藤常務がすり身から目の前でちくわに巻き上げる実演+ゲストの皆様が卓上コンロで焼き上げるちくわ炭火焼体験もお楽しみいただくという、盛りだくさんな内容でした。

<お献立>

【先付】 ヤマサちくわ 伊達巻チーズ焼き 揚げ大葉/ヤマサちくわ 半月と豊橋鰻の挟み焼 わさび漬け 奈良漬け/玉蜀黍と梨の白和え ちくわあられ/豊橋のんほい牛乳の胡麻豆腐 はと屋赤味噌/茄子の海老煮
【前菜】 渥美プレミアムラスサーモンのマリネ/柑橘のジュ アスパラガスのグリエ/アネットのヴィネグレット
【焼きちくわ(実体験)】
【揚げ物】 ヤマサちくわ 枝豆くん青じそ揚/鱧天麩羅 塩 天出汁
【煮物】 冷やしおでん ヤマサちくわ 牛蒡巻き イカボール ミニトマト 蒟蒻 青味 冬瓜 BIGら玉子 花穂紫蘇 辛味噌 出汁ゼリーがけ
【肉料理】 段戸山高原牛の炭火焼とビール煮込み
【食事】 豊橋産あいちのかおり/赤出汁/香の物
【水菓子】 炙り無花果 巨峰/絹代水羊羹のエディブルフラワー寄せ

<お飲み物>(あいちの地酒)

福井酒造 四海王 真(純米吟醸)
関谷酒造 蓬莱泉 和(純米吟醸)
瀬古酒造 忍者 無濾過生原酒(純米吟醸)
ほか 各種ご用意(オーダー)

 料理に合わせて福井酒造株式会社(愛知県豊橋)「四海王」、関谷酒造(愛知県設楽町)「蓬莱泉」と東三河の地酒も振る舞われるなど、「美味しさで豊橋、東三河を大好きになってもらう作戦です」と佐藤社長。瀬古酒造 (滋賀県滋賀町)「忍者」とのコラボレーションも楽しみな会となりました。

鮮やかな包丁づかいで、生のすり身をちくわに! 七代目の巻くちくわをテーブルのコンロで炭火焼き。

 乾杯のお酒とともに、美しく盛り付けられた先付けや前菜を味わいながらのご歓談の時間。浅井豊橋市長も、極上の一皿に生まれ変わった地元食材に感嘆!それぞれのマリアージュを堪能いただきました。

 同時に、センタースペースでは、ヤマサちくわ七代目佐藤社長、佐藤常務の“ちくわブラザーズ”によるちくわづくりの実演もご披露。専用の包丁で新鮮なすり身を竹の棒に巻きつける妙技に、ゲストもカメラを手に釘付け!

 福田総料理長も佐藤社長の傍に立ち、間近で見学。「今日のすり身は新鮮でアシ(テクスチャ)が強いので、力が要ります!」と佐藤社長。ゲスト70本分を巻き上げる大仕事でした!

 厨房からはタイミングよくお料理が提供され、右へ左へとサービススタッフの迅速かつ細やかなおもてなし、それをくまなく目配りする鶴田調理長や料理人の真剣な眼差しが印象的でした。

 一本一本丁寧に巻かれたちくわを自分で炭火焼き。こんがりアツアツちくわを頬張る嬉しそうな笑顔、「美味しい!!」「香ばしい!」という声があちこちから聞こえ、一層和やかな雰囲気に。なかにはうっかり「焦げちゃった!」というお客様も。ヤマサちくわスタッフが、テーブルごとに焼き方レクチャーをして回りました。

 ホテルレストランで焼きたてのちくわにかぶりつく!なんて、なかなかできない体験ですね!

 今回のメニューで特に人気だったのが、「冷やしおでん」。ヤマサちくわの練りものに、ミニトマトや冬瓜、BIGら玉子、花穂紫蘇など豊橋産の野菜や食材をカラフルに取り合わせたお洒落なカクテルスタイルに。

 蓬莱線の酒粕を飼料に育った「段戸山高原牛」は、炭火焼とビール煮込みの2種の味わいで、そのやわらかさと旨味をしっかりと味わっていただきました。

 その他にも、厨房から羽釜で運ばれる炊きたての熱々ごはん「あいちのかおり」と赤出し、日本一の生産量を誇るエディブルフラワーなど、コースを通して“穂の国とよはし・東三河”の豊かな食が満載の宴となりました。

東急ホテルズ様とヤマサちくわ、豊橋の新たな交流 豊かな食を通してお江戸とつながる三河文化に期待。

 お食事が一息ついたところで、福田総料理長、鶴田調理長、佐藤社長がお席をひとつひとつ回ってゲストの皆様にご挨拶。新たなご縁がつながる話題も多く、「ちくわの料理バリエーションがとても良かった」「焼きたてのちくわがこんなに美味しいなんて知りませんでした!」「こんなに充実したホテルイベント、ぜひまたやっていただきたい」といった嬉しいお声をたくさんいただきました。

 GEN-Bでは久々のリアルなイベント開催でしたが、ホテルスタッフの皆様の細心のおもてなしで無事に終えることができました。参加くださいました皆様、ありがとうございました。またお江戸で、愛知でお会いしましょう!

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