旬のひと・もの・こと特集

第8回 ちくわ中華

中国四川料理店「石林(シーリン)」 オーナーシェフ
有限会社 石林 代表取締役 日比野恒夫さん(2021.04.14)

【中国四川料理店「石林(シーリン)」】
福島県福島市本町5-30 コーワビル2F

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オーナーシェフの故郷「豊橋」名産のちくわが、
朝ドラ『エール』の舞台「福島」の名店の味に!

愛知県豊橋出身のシェフが福島市内にて
1987年に開業した、本格四川料理店『石林(シーリン)』。

 福島市の中心地・福島駅前本町にて開業34年の人気店、『中国四川料理 石林(シーリン)』。「陳建民中国料理アカデミー賞」受賞歴も持つ実力派料理人 日比野恒夫氏がオーナー&シェフを務める本格四川料理の名店です。

 日比野シェフは、愛知県豊橋市生まれ。東京赤坂の『榮林』で修業後、故郷の『豊橋グランドホテル』を経て、福島県福島市で『石林』を開業。公益社団法人 日本中国料理協会・福島県支部長、全国中華料理生活衛生同業組合連合会・副会長、福島県中華飲食業生活衛生同業組合・理事長 を務めるほか、日本調理技術専門学校、福島学院大学および福島東稜高校講師なども兼任。また、公益社団法人日本中国料理協会からの選抜で、医食同源に関する中国での調査にて“鉄人”陳 健一氏と知り合い、ともに本場の味を修行。そのご縁が今も続き、毎年『石林』にて氏の料理会も開催されています。

 その他にも、イタリア料理、フランス料理など、中国料理以外の分野からも屈指の料理人を招くなど、福島の食文化をより豊かに育み、盛り上げることで、地域の活性、発展につながればという日比野シェフの復興への想いが、同店の企画や活動からもうかがえます。

「エール」を送りあう中で結びついた
シェフとヤマサちくわ七代目とのご縁。

 東日本大震災から10年目を数える2020年の3月。NHK朝の連続テレビ小説『エール』の放送がスタートしました。福島が生んだ昭和の大作曲家・古関裕而(こせきゆうじ)、そしてその妻で愛知県豊橋出身の金子をテーマに綴られた物語。豊橋がドラマのロケ地に選ばれたり、ヒロイン音の「ちくわまるかじり」が注目されるなど、この放送をきっかけに、福島と豊橋の関係がぐっと深まり、オンライン/オフラインでの交流イベントや、商品コラボ、物産展等を通じて、熱いエールのリレーションが生まれていきました。

● ヤマサちくわ1DAY POP-UP SHOP in 京橋


● 第5回 クラフトスピリッツ・焼酎[対談]
米焼酎ねっか/合同会社 ねっか(福島県南会津郡只見町)


● 第6回 朝ドラ『エール』放送記念企画[対談]
株式会社リオン・ドールコーポレーション(会津若松市)


 こうした盛り上がりの中で、さらに福島と豊橋とのご縁深まる出会いへとつながります。ヤマサちくわ株式会社七代目 佐藤元英社長が、2020年3月に福島市内唯一の酒蔵『金水晶』を訪問後、「福島でいちばんおいしい中国料理」と薦められ、食事に立ち寄ったのが、『石林』でした。

 「どのお料理もとてもおいしかった!ただ辛いのではなく、香辛料の香味と複雑味、そして辛さの中にも素材の甘みを感じる絶品の麻婆豆腐には特に感動しました。
 後で伺ったことには、シェフご自身で香辛料から調合、本場の基本にのっとり、ご経験を生かして辣油などを自店で作っているとのこと。素材、味、本物へのこだわりに、ヤマサちくわの姿勢と共通点を感じました」と、すっかりお気入りの佐藤社長。日比野シェフが豊橋ご出身と知り、さらに親近感が湧いたそうです。

 「“ヤマサちくわです”とご挨拶したところ、日比野シェフも驚かれ、なんとお父様はかつてヤマサちくわで働いていらっしゃったというではありませんか!そこにもえぇー!っと驚き、お名刺をいただくと、その苗字からお父様のお顔が浮かんできました。当社で管理職を務めていただいた方でした」(佐藤社長)

 「七代目の佐藤社長が六代目ととても似ていらっしゃったので、思い出しました。ちくわの塩味=塩梅(あんばい)は、豊橋生まれの自分の味覚の原点にもなっていると思います。豊橋に住む妹からも、時々ヤマサちくわが届きます」(日比野オーナーシェフ)

 話は尽きることなく弾み、この出会いとご縁の深さから、福島と豊橋の食文化を結ぶ架け橋として、日比野シェフが“福島ちくわ大使”に就任。『エール』放送記念として、『石林』の毎日のランチメニューにちくわを使った四川料理を考案し、【ちくわ中華】の提供がスタートしました。

四川料理 meets ヤマサちくわが実現!
愛知では多彩なレシピを新聞で連載中。

 中国四大料理のひとつ、四川料理。おなじみの麻婆豆腐をはじめ、唐辛子や山椒、花椒を使った「麻辣(マーラー)」と呼ばれるピリ辛料理が特徴です。

 その四川料理に、ヤマサちくわならではの食感やうまみを多彩に生かし、「空心菜とちくわ炒め」「油淋鶏ちくわ入り」「麻婆茄子ちくわ入り」「豚肉と大根卵ちくわ入り醤油煮込み」などなど、続々と新しいメニューが登場!日比野シェフのアイデアは尽きることなく、「毎日でも通って食べたい!」と人気のランチメニューとなりました。


 その他にも『エール』応援企画として、ちくわを使った限定メニューをはじめ、2020年8月には、大好評のちくわ焼き体験会やちくわ・練り物を使った本格的な四川料理を楽しんでいただく企画等も共同開催。豊橋名産ヤマサちくわと「福島ちくわ大使・日比野シェフ」の味なコラボレーションが話題となりました。

 一方愛知県では、『東日新聞(東海日日新聞)』の料理レシピ「旬のメニュー」において、2020年5月より「福島ちくわ大使」を務める日比野シェフによる【ちくわ中華】のレシピを掲載。家庭でも楽しめる中華として、バラエティ豊かなメニューが紹介されています。

 日比野シェフの【ちくわ中華】レシピの一例ををご紹介します。

肉団子の甘酢ちくわ入り

<材料>

豚ミンチ
  250g
特製ちくわ(5mm厚さ)   1本
     
[下味](A)    
  大さじ1
  小さじ1/3
白こしょう   少々
醤油   小さじ1/3
生姜(みじん切り)   小さじ1
溶き卵   1個
片栗粉   大さじ2
     
ごま油   大さじ1
     
[甘酢](B)    
白酢   大さじ4
砂糖   大さじ10
黒酢   大さじ4
醤油   大さじ2
  大さじ9
     
水溶き片栗粉   大さじ2〜3
ごま油   大さじ1
炒め油   大さじ1

<作り方>

  1. 下味調味料(A)を合わせておく。
  2. ボウルに豚ミンチを入れ、(1)を入れよく練り、ちくわを混ぜ合わせ、ごま油を加えて混ぜておく。
  3. フライパンに揚げ油を入れ160℃に熱したら、(2)を左手に取り、親指と人差し指の間から直径3cmほどの大きさに絞りだし、親指の付け根のほうからすくい取るようにし、油に入れ、ゆっくり揚げる。
  4. フライパンに甘酢の(B)を入れ、沸いたら火をとめ水溶き片栗粉でとろみをつけて、(2)の肉団子を入れ混ぜ合わせてごま油、炒め油を入れて出来上がり。


じゃがいもとちくわのあっさり炒め

<材料>

じゃがいも(細切り)
  120g
ちくわ(斜め細切り)   1本
ピーマン(細切り)   1/2個
     
[薬味]    
とうがらし(3等分)   2本
山椒粒   5〜8個
     
[炒め調味料]    
  小さじ1/3
うま味調味料   少々
  小さじ1
ごま油   小さじ1

<作り方>

  1. じゃがいもは皮をむき細切りに切って水にさらしておく。
  2. ピーマンは細切り、ちくわは斜め細切りにする。
  3. とうがらし1本を3等分にして種を取っておく。
  4. 鍋にお湯をたっぷりと沸かし、(1)のじゃがいもを8分目までボイルしてザルにあげておく。※水で冷やさないこと。
  5. 鍋に油大さじ2を入れ、(A)の薬味を入れ、(4)のじゃがいも、ピーマン、ちくわを入れ、(B)を入れ炒め、最後にごま油を回し入れ出来上がり。


カレイとちくわのピリ辛煮込み

<材料>

カレイ切り身(150g×2枚)   300g
特製ちくわ(輪切り)   1本
長ねぎ(みじん切り)   1/2本
万能ねぎ(みじん切り)   1/2本
     
[A]    
豆板醤   大さじ1・1/2
にんにく(みじん切り)   大さじ2
生姜(みじん切り)   大さじ1
     
長ねぎ(みじん切り)   大さじ1
チキンスープ   200cc
     
[B]    
砂糖   大さじ1・1/2
黒酢または白酢   大さじ1・1/2
  大さじ2
醤油   小さじ1
うま味調味料   少々
白こしょう   少々
     
水溶き片栗粉   大さじ2〜3
万能ねぎ(みじん切り)   大さじ1
ごま油   小さじ1
ラー油   小さじ1

<作り方>

  1. ボウルにカレイ切り身を入れ、醤油と酒をまぶしておく。
  2. 鍋に油を入れ(1)のカレイの両面をカリッときつね色に焼く。
  3. 鍋に油大さじ3を入れ、(A)を入れ、香りが出るくらい炒め、長ねぎを炒め、チキンスープを入れ、(B)を入れ、(2)のカレイを入れ、弱火で5分煮て味を調えて水溶き片栗粉でとろみをつけ、火を強火にして万能ねぎ、ごま油、ラー油を入れて出来上がり。


エビとちくわの老酒ピリ辛炒め

<材料>

むき海老
  10尾
ニンニクの茎またはピーマン
  (3cm長さ)
  20g
特製ちくわ(2cm幅)   1本
     
[薬味](A)    
ニンニク(薄切り)   10g
長ねぎ(1cm長さ)   10g
     
[衣](B)    
溶き卵   25g
  少々
片栗粉   大さじ3
     
[衣](C)    
溶き卵   20g
片栗粉   大さじ2
     
[合わせソース](D)    
老酒   大さじ4
砂糖   大さじ3
白酢   大さじ3
醤油   大さじ1・1/3
  大さじ1・1/3
粗びき唐辛子   1g

<作り方>

  1. むき海老を綺麗に洗って、水をよく切り(B)の衣と合わせておく。
  2. ちくわは2cm幅に切って(C)の衣と合わせておく。
  3. 鍋の油が160℃になったら、(1)、(2)を揚げ、最後にニンニクの茎を揚げる。
  4. 鍋に大さじ1の油を入れ、(A)を入れ香りが出たら合わせた(D)を入れ、沸いてきたら(3)を入れ 絡めて出来上がり。


 ヤマサちくわと中華のおいしい関係がどんどん深まり、豊橋と福島のつながりもよりアクティブに発展していきそうです。豊橋の味を知り、福島の豊かさを伝える日比野シェフの【ちくわ中華】を、GEN-Bの皆さんもぜひ味わって、楽しんでみてください。

2021年
5月
石林特製ラー油使用
<四川中華おでん>
が完成!

 ヤマサちくわ直営おでん専門店『広小路でんでん』のおでんが、12ヶ月毎月届くおでん頒布会【でんでんおでんの会】。
 2021年5月はいよいよ、『石林』日比野シェフとヤマサちくわの山下総料理長とがコラボした「四川中華おでん」が登場!「石林特製ラー油」を使ったクセになる旨辛スープが決めて。こちらもぜひご賞味ください。



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