活動レポート

四谷の千枚田(愛知県新城市)

新米の恵みを収穫する
「豊・食・人 GEN-B 稲刈りツアー」

開催日 2023年9月17日(日) ※前日からの宿泊ツアー参加あり
場所 愛知県豊橋市内〜新城市『四谷の千枚田』ほか奥三河各所
ご案内 ヤマサちくわ株式会社 七代目 代表取締役 佐藤元英
https://yamasa.chikuwa.co.jp/

GEN-Bお待ちかね、豊食の秋! 黄金色に輝く“瑞穂”の棚田へ。

 2023年の秋は、食の交流会が本格的に活況を取り戻し、奥三河や豊橋の豊かな恵みをより多くの方々と享受、満喫することができました。

 昨年8月に初開催されたセルリアンタワー東急ホテル(東京・渋谷)『Japanese Cuisine 桜丘』での「穂の国とよはし・東三河の歴史と食文化のランチセミナー」が大好評で、第2回目の開催も10月に決定!これに向けて、2023年は【棚田の新米と秋の味覚を満喫!】をテーマに、奥三河の稀少な棚田「四谷の枚田」(愛知県新城市)での米づくりからスタートしました。

 『鞍掛山麓千枚田保存会』(代表・小山舜二さん)の原田英史理事と保存会の皆さんのご指導のもと、ヤマサちくわ七代目佐藤元英社長、社員有志、GEN-Bツアーに参加された“GENBIAN”の皆さん、そしてセルリアンタワー東急ホテルからマネージャーや桜丘調理長も加わって、田植え(5月)〜稲刈り(9月)ツアーを敢行しました。

● GEN-B 活動レポート



● GEN-B旬のひと・もの・こと特集


 鞍掛山(くらかけやま)の麓に広がる『四谷の千枚田』は、ヤマサちくわ株式会社が田圃オーナーとして保全活動にも参加。毎年秋には、「奥三河・新城の四谷の千枚田の棚田米ミネアサヒ」を限定でお届けしています。

 「ミネアサヒ」は、標高が高く、寒暖差のある山間地域の気候に適した品種として愛知県内の限られた地域で栽培され、“幻のお米”とも言われています。2022年(平成4)には、(一財)日本穀物検定協会発表「米の食味ランキング」で、最高評価の「特A」を獲得!
 その美味しい棚田のお米を、“豊かに愛で食べる”GENBIANの皆さんと美味しくいただき、口福を分かち合いたい!そこで、さまざまな企画やイベントを開催するとともに、2021年より【ヤマサちくわ・棚田オーナープラン】を立ち上げ、どなたでも参加いただけるよう広く募集しています。

● ヤマサちくわ・棚田オーナープラン募集


赤とんぼの群れが豊かな実りへの案内役!? たわわに実る稲を手刈りで収穫。

 稲刈りツアーの朝は、豊橋市内のヤマサちくわ本社工場に集合。前日の豊橋市内ツアーからご参加の皆さんとともに、日本の棚田百選に数えられる「四谷千枚田」へ。愛知県北設楽郡設楽町にある標高882.6mの鞍掛山は、千枚田の水源にもなっており、その麓の山間に80〜85段の田圃がドレープのように曲線を描き広がっています。

 急傾斜の小さな棚田では、稲刈り機やコンバインが入れられないので、基本は鎌を用いての「手刈り」。初体験の人もいれば、昔取った杵柄!と腕を鳴らす人あり。おなじみ佐藤元英社長・佐藤善彦副社長の“ちくわ兄弟”は、おそろいのTシャツでスタンバイ。今回イベントのお料理を監修される桜丘の鶴田 敬調理長が、東急グループの家紋入り法被を纏ってご参加くださいました。

 保存会小山会長も駆けつけ、みなさんにエール。コスモス揺れる秋の棚田には、赤とんぼがいっぱい!ずっしりとこうべを垂れた稲穂を案内するように飛び交っています。

 9月と言ってもまだまだ残暑厳しく、刈り始めるやいなや汗が流れ出します。刈っていく傍から、稲を10株ほどで束ねて、3〜4本のワラで稲の根本近くをぐるりと巻いてワラを引っ張り、ねじりながら締めて固定していきます。これが慣れないとなかなかたいへん。しっかりくくり留めておかないと、持ち上げただけでバラバラになってしまいます。

 保存会のみなさんが、刈った稲を稲架(はさ:お米を掛ける柱)へと運搬。これに逆さ向きに掛けて天日干しをすることを「はざかけ」と言います。何日間もかけてゆっくりと乾燥させることで、お米一粒一粒が完熟し、自然の旨みがぐっと引き出されていくのです。
 ちょうどベストな乾燥状態になったら精米し、10月開催のセルリアンタワー東急ホテルでのイベントでお召し上がりいただくという趣向です。

 田んぼ仕事でいい汗を流した後の定番は、ヤマサちくわのまるかじり!ほどよい塩分と低カロリーで良質なたんぱく質をしっかり補給。小腹も満たしてくれて、疲れも吹き飛びます!

 『鞍掛山麓千枚田保存会』の皆さん、長雨、猛暑、残暑が続く中も、収穫まで細やかにお世話いただき、本当にありがとうございました。

標高900mの高原ですこやかに育つ 奥三河産ブランド牛<段戸牛>とは。

 お昼ごはんは、今回のツアーの目玉でもある愛知県設楽町の農園レストラン『ばんじゃーる駒ヶ原』でのBBQ。愛知県設楽町の中央に位置する標高1153メートルの鷹ノ巣山(たかのすやま)、通称・段戸山(だんどさん)の麓の高原にある『たけうち牧場』の直営店です。

 標高900mの澄んだ空気、湧き出る天然水、夏の涼しさに恵まれて育つ、高品質で美味しいブランド牛<段戸山高原牛>を、ステーキやシチュー、炭火焼バーベキューなどのメニューで味わえます。秋の行楽シーズンは、ログハウス調の店内もテラス席も、大人気で満席!予約必須です。

 お食事の前にまずは、『たけうち牧場』牧場主・竹内通王(みちお)さんに牛舎をご案内いただきました。
 竹内さんは1981年に創業し、自社牧場の肉牛<段戸山高原牛>として飼養。受精卵移植による一貫肥育経営を志向。現在11棟の牛舎で500頭を飼養しています。

<段戸山高原牛(段戸牛)
肉質のきめが細かく、脂の融点が低く、赤身の味が濃厚といわれているメス牛を長期肥育(25~27ヵ月)した交雑牛。
奥三河産のブランド牛として、ミシュラン2つ星の料亭『赤坂 菊乃井』(東京)や『肉洋食オオタケ』(京都)、名古屋市内の高級飲食店、『ホテルアークリッシュ豊橋』(豊橋)などで取り扱われている。

 周囲を国有林に囲まれた標高900mの高原は、夏の平均気温も21.5℃ほどで冷房不要。原生林の地下深くから汲みあげる無菌に近い天然水など、牛たちがストレスなく快適に過ごせる環境にあります。
 牛に与える飼料も、トウモロコシ、豆、ふすま、大麦、県内産の飼料米などを配合するほか、銘酒「空」など<蓬莱泉>の名で知られる地元・関谷醸造の酒粕を出荷前の一定時期に食べさせているとのこと。生産者竹内さんの想いと愛情の結晶であり、“設楽町の最高傑作”とも言われているそうです。

 竹内さんが近づくと牛たちがどんどん集まってきて、柵から首を出し、鶴田調理長にもごあいさつ。鼻をすり寄せてくる、その人懐っこさに日頃からかけている愛情がうかがえます。

シンプルに、焼き方は丁寧に、料理のプロが伝授 赤身の旨さをダイレクトに味わう。

 ログハウス調のレストランは、高原の緑を見渡せるテラスにBBQエリアがあります。「赤身の旨みが濃厚」と言われる段戸牛は、贅沢に厚切り!カラフルな野菜盛りには、設楽町名倉地域のルネッサンストマトや自家栽培の野菜、ごはんは名倉米ミネハルカと、地元設楽町産の食材を主に使用。肉につける塩は、旨みを引き出す新潟産「藻塩」とこだわっています。

 佐藤社長と鶴田調理長は絶妙のリレーション、特にトングを使ってじっくり丁寧に焼き上げる鶴田調理長のプロのテクニックに、皆の視線が集まります。一方ゲストもGENBIANだけあって、プロ顔負けのナイフさばきで焼きあがったお肉をカットしてくださるなど、和気あいあい、存分に味わい尽くしました。
 竹内さん、おいしい段戸牛をありがとうございました。

● 農園レストラン&BBQ 『ばんじゃーる駒ヶ原』
(株)たけうち牧場直営


 幻のお米<ミネアサヒ>、奥三河ブランド牛<段戸山高原牛>、奥三河の銘酒<蓬莱泉>など、愛知県の奥座敷から届く美味美酒を、2023年10月15日(日)、セルリアンタワー東急ホテル(東京・渋谷)『Japanese Cuisine 桜丘』にて開催の「第二回 穂の国とよはし・東三河の歴史と食文化のランチセミナー」で召し上がっていただきました。
 その様子はこちらでご覧いただけます。

● GEN-B 活動レポート

新米の恵みをあじわう
「第二回 穂の国とよはし・東三河の歴史と食文化のランチセミナー」


 来年も、豊かに愛で食べ、すこやかな1年となりますように。

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● 美酒蔵 はなたれ屋


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