ヤマサちくわ & Japanese Cuisine 桜丘
新米の恵みをあじわう開催日 | 2023年10月15日(日) 12:30〜15:00 |
---|---|
場所 | セルリアンタワー東急ホテル(2F)・日本料理「Japanese Cuisine 桜丘」 東京都渋谷区桜丘町26-1 https://www.tokyuhotels.co.jp/cerulean-h/restaurant/sakuragaoka/index.html |
お話 | ヤマサちくわ株式会社 七代目 代表取締役 佐藤元英 https://yamasa.chikuwa.co.jp/ |
お食事 | 日本料理コースメニュー/日本酒 2種(or ノンアルコールドリンク)/ちくわ焼き上げ体験 |
進行 | ヤマサちくわ株式会社 七代目 代表取締役 佐藤元英 セルリアンタワー東急ホテル 総料理長 福田順彦 桜丘 調理長 鶴田 敬 |
協力 | 有限会社エニシング http://www.anything.ne.jp/ |
2022年8月、セルリアンタワー東急ホテル(東京・渋谷)『Japanese Cuisine 桜丘』開業1周年で開催した「穂の国とよはし・東三河の歴史と食文化のランチセミナー」に続き、第2回目のランチセミナーが開催されました。
今回のテーマは、【棚田の新米と秋の味覚を満喫!】。日本の棚田百選に数えられる奥三河「四谷の千枚田」(愛知県新城市)で収穫したての“幻のお米”ミネアサヒと、農産物の宝庫“穂の国とよはし”の食材、ヤマサちくわ厳選の練りものを取り入れたこの日限りの「桜丘の秋」を味わっていただきました。
『鞍掛山麓千枚田保存会』の取り組みを応援したい!棚田のおいしいお米も食べたい!と、ヤマサちくわ株式会社が田圃オーナーとなり、七代目佐藤社長をリーダーに毎年食いしん坊GEN-Bで田植え・稲刈り体験ツアーを実施しています。
今年5月の田植えでは東急ホテル側から太田秀貴マネージャー、9月の稲刈りには鶴田 敬調理長と、昔ながらの手植え・手刈り、はざかけによる天日干しで、お米づくりから参加しての気合いのこもったおもてなしとなりました。
日本酒も、愛知県豊橋『福井酒造』の<四海王>、愛知県設楽町『関谷酒造』の<蓬莱泉>など、東三河・奥三河地方おすすめをご用意。前回も大好評だったGEN-Bおなじみの<ちくわの炭火焼>体験とともに楽しんでいただきました。
コラボレーション開催は1年ぶり2度目ということもあり、ホテルスタッフの皆さんとの準備もスムーズに和気藹々とはかどりました。七代目佐藤元英社長と善彦副社長の“ちくわ兄弟”がちくわづくりを披露するセンターには、前回ホテルからプレゼントされた“ヤマサちくわオブジェ”に加え、さらに赤い欄干の太鼓橋や竹もディスプレイ。
また、前回同様にエントランスからアプローチには、『前掛け専門店Anything/有限会社エニシング』(代表取締役 西村和弘氏)の「帆前掛け」が並び、ゲストをお出迎え。江戸時代から酒屋・米屋が身につけてきた日本伝統の「帆前掛け」を、かつて一大生産拠点だった豊橋の職人技と約100年前の豊田製シャトル織機で蘇らせ、国内外で注目を集めています。
フランスでは、ソムリエやギャルソンがお洒落に前掛けを楽しんでいるそうで、この日もホテルスタッフの皆さんがキリリと腰に締め、お江戸らしく鯔背にキメてくれました!
ようやく秋めいて、食にも学びにもふさわしい好日。全員でゲストをお迎えし、まずはセルリアンタワー東急ホテルから福田順彦総料理長、桜丘 鶴田 敬調理長、ヤマサちくわ株式会社佐藤元英社長がご挨拶。イベントのご説明の後、有限会社エニシング 西村和弘社長から帆前掛けについてのご紹介がありました。
佐藤社長によるレクチャーでは、「創業196年ヤマサちくわの歴史」と練りものをはじめとする「日本の魚食文化」についてお話いただきました。三河や駿河地方を舞台にした大河ドラマの劇中で、徳川四天王・酒井忠次が踊った“海老すくい”の話題や、江戸時代創業当時のエピソード、基本精神の「鉛は金に変わらない」についてなど、興味深く、また笑いも出るなど楽しい聴講となりました。
約50名一斉スタートの宴席、厨房とバックヤードでは、飲料の準備やお料理の仕上げ、最終チェックで緊張感も高まります。乾杯の際には、オードブルに当たる「先附」が各テーブル各自に揃っていなくてはなりません。一目で秋を感じられるよう、あしらいも細やか華やかに。料理人の腕の見せどころです。
今回の開催にあたり、鶴田調理長は棚田の稲刈りだけでなく、豊橋市や設楽町など東三河・奥三河の生産者や市場など、現地の食材や調味料についても視察、試食を重ねました。さらにヤマサちくわの新鮮な練りものを活かしつつ、新たな提案も盛り込まれた秋らしい御献立が生まれました。
【先付】 | 半月豚柔らか煮挟み/伊達巻/あいち鴨もも肉の生ハム カマンベールチーズ/上揚げ半のおひたし |
【肴】 | 薄蒲鉾仕立て 泡えそ醤油 しらす 大葉(豊橋市産) 濱納豆(豊橋市産) しらす アボカド トマトドレッシング 白身魚昆布締め いくら エディブルフラワー(豊橋市産) |
【酢の物】 | ねりちぢみ烏賊 秋鯵酢締め |
【揚物】 | 豆ちくわの梅海苔射込み天ぷらのダニッシュ/松茸薄衣揚げ/銀杏 |
【留肴】 | ふわふわたまご(お弁当たまご) 豆乳茶碗蒸し/鰻白焼き 生姜 鼈甲餡/かんす(巻子)ちくわ 段戸高原牛漬け焼き/千野菜 山葵漬(愛知県産) |
【食事】 | 新米四谷千枚田産 ミネアサヒ釜炊き御飯/赤出汁/本干しぬかたくあん/渥美メロンの醤油漬け |
【水菓子】 | 久礼羽(豊橋市産)/葡萄 柿 |
特にまさにこの旬に味わっていただきたかったのが、寒暖差のある棚田「四谷千枚田」で収穫したミネアサヒの新米!何日間もかけてゆっくりと自然乾燥させることで、お米一粒一粒が完熟し、自然の旨みがぐっと引き出されます。
2022年(平成4)には、(一財)日本穀物検定協会発表「米の食味ランキング」で、最高評価の「特A」を獲得!生産量も限られたまさに“幻のお米”なのです。今回は釜で炊き立てを召し上がっていただきました。
宴たけなわの頃、フロア中央では、ヤマサちくわ佐藤社長・副社長の“ちくわ兄弟”が、鮮やかな手技と連携で、すり身を竹の棒にせっせせっせと巻きつけて、炭火焼き用のちくわを仕込んでいきます。
「すり身の具合が良ければ、1時間に100本は巻けるよ」と佐藤社長。その素早さに、撮影するカメラが追いつかないほどです。
やっぱり自分で焼くのは楽しい!焼きたてはこんがり、もっちりして美味しい!皆さんがいつも満点の笑顔になる瞬間です。
お待ちかねの新米は、釜ごと炊きたてをご用意。赤出汁、 本干しぬかたくあん、渥美メロンの醤油漬けをごはんの友に、シンプルに新米ならではの美味しさを噛みしめて味わっていただきました。
GEN-Bの田植え・稲刈りツアーに参加されたゲストの皆さんは、棚田の風景を思い出しながら「これは格別!」と太鼓判。棚田オーナーになると、毎年このお米が新米で届けられるので、ぜひおすすめです。
目に彩り豊かで、さまざまな食材や調理による歯ごたえやパリパリ感、芳しい香り、すり身が焼きあがっていく時の弾力感、何より自然や季節の風味を豊かに味わえるガストロノミック・コラボレーション。和やかにご歓談の時を楽しんでいただきました。
おみやげは、ヤマサちくわより、豊橋の風物詩「手筒花火」に見立てたちくわデザインパッケージのアソートが全員にお手渡しされました。エニシングの帆前掛けブースでは、新作のなんとちくわ柄のトートバックを初披露!しっかりと丈夫な素材感、POPな赤とまんまるちくわが目を引きます。
帆前掛けをお求めの方には、西村社長が“正しい締め方”をレクチャー。
「骨盤の上のちょうどベルトあたり、一番出っ張っている腰骨の上の位置(腸骨)でグッと締めて下さい。骨盤を締めると股関節が安定して、腰への負担が軽減され、重いものを持つ時の腰痛予防になるんです」。
どれどれ、と皆さんお試しになるやいなや、納得!綿100%で織られた前掛け紐は、締めやすく、赤色はアクセントプラス“魔除け”の意味も。女性もデニム感覚で着こなせそうと、大人気でした。
2023年も豊かに愛で食べ、すこやかな1年となりました。2024年もお江戸で、三河で、全国で、ぜひご一緒に“GEN-B”を満喫しましょう!