GEN-B 旬の料理帖

旬の素材【魚と米】#02

和食の基本を支えてきた、味わい深〜い関係。

 日本の秋とくれば、やっぱり新米。ふっくら炊きたてのつやと香り、もちもちとした食感、噛みしめるほどに甘みも旨みもひろがる「ごはん」は、何よりものご馳走です。古代より稲作を主体としてきた、日本の食。アジア各地でもお米は広く食べられていますが、「お米が主食」と言える国は、日本だけと言えるでしょう。
 また、南北に長く、四季折々の旬の海の幸に恵まれている日本では、肉よりも必須アミノ酸が豊富で貴重なタンパク源となる魚が、米とともに食文化の中心となってきました。和食の基本のだしは、かつお、さば、いわしなどから取ります。また、魚を塩漬けして保存し、発酵させたものが魚醤。これが大豆に置き換えられ、米から作る麹を用いて味噌・醤油などの調味料となり、酒・酢など和食の基本を支える醸造文化が生まれました。中でも寿司は、魚、米、醸造文化がまさに三位一体となった日本食の代表格。和食に関するアンケートで常に一番人気を誇るのも頷けます。
 日本の魚食文化を次世代に伝えよう!と様々な活動を行っているヤマサちくわでは、日本の棚田百選・愛知県新城市鞍掛山麓「四谷千枚田」で、社長はじめ社員有志が手作業で田植え・稲刈りをし、お米づくりも行っています。
 実るほど頭を垂れる稲穂かな
一粒一粒の恵みに感謝して、日本の秋を豊かに多彩に味わいたいですね。

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