GEN-B 旬の料理帖

春の旬魚【貝】 #04

滋養たっぷり、三河湾育ちの春の貝。

 魔女の鼻のように長〜く伸びた知多半島と、突き出した顎のような渥美半島に囲まれた愛知県の「三河湾」。その外側には太平洋が広がります。荒々しい外海「表浜(太平洋側)」と波穏やかな「内海(三河湾)」では、古来より異なる多種の貝(カキ、タイラ貝、ハマグリ、赤ニシ、本ミル貝など)が豊富に獲れたそうで、渥美半島に縄文時代からの貝塚などが多く遺っていることからも、漁場としての豊かさがしのばれます。

 豊川・矢作川水系の恵みもあり、二枚貝が豊富に生息する干潟域が数多く現存する愛知は、アサリの漁獲量日本一。プランクトンが豊富な三河湾では、特に水温が上昇してくる春の「あいちあさり」は、地元言葉で言う「ぽんぽん」に身が太り、栄養も豊富。一年で最も美味しいと言われています。

 アサリやハマグリは、旨みのもとになるグリコーゲンやコハク酸をたっぷりと含んでいるため、合わせて料理する他の食材もおいしくしてくれるすぐれもの。貧血予防に効果的な鉄分やビタミンB1、B2、亜鉛などのミネラルも多く含み、コレステロールを下げ、動脈硬化や高血圧症を予防。さらに肝機能改善に役立つタウリンも豊富で、春のすこやかな体づくりには欠かせない海の幸です。

 東三河は、果物や野菜などの生産も全国トップクラス。みずみずしい食材とともに、とっておきのねりものを手軽に使ったレシピで、春の集いをよりはなやかにお楽しみください。

旬のレシピ

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