GEN-B 旬の料理帖

旬の素材【行事食】 #12

四季折々を寿ぐ “ハレごはん”。

 日本には、季節の節目ごとに「節句(節供)」と呼ばれる行事があります。奈良時代頃に中国より伝わり、稲作中心の日本のくらしや風習に合わせて独自の文化を育んできました。
 時季ごとの実りや収穫を神仏にお供えし、「五穀豊穣」「無病息災」「子孫繁栄」を祈るとともに、旬の供物を共に口にすることで邪気を払い、お祝いしたことから生まれたのが「行事食」。代表的な「人日(七草)」、「上巳(桃)」、「端午(菖蒲)」、「七夕(笹)」、「重陽(菊)」の「五節句」に加え、お正月のおせちやお花見弁当、お彼岸のぼたもち・おはぎ、月見団子など、ほぼ毎月何かしらの代表的な行事食があります。また、赤ちゃんの健やかな成長を祝う「お食い初め」や、郷土に伝わる伝統食などなど、行事食からは日本の食の豊かさが伺えます。
 こうした“ハレ”の食卓に欠かせないのが、蒲鉾やちくわ、はんぺんなどの練りもの。ちょっとしたアレンジや切り方で、手軽においしく華やかに“彩り膳”へとアップグレードしてくれます。


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